スターウォーズのライトセーバーはどうやって撮影したの

予告させていただいた通り、『スターウォーズライトセーバーの場面はどうやって撮影したの?』との長男Aの質問の調査。

じ、実は沢山ネット上に情報が転がっていると思ったら、そうではなかった。巨大コンテンツは版権が色々絡むので、思ったよりネットに情報を出しにくいのだろう。それで、天気も良かったし、資料を探しに札幌駅へ行くことに。さすがにもう2月。今回の土日は気温も6度位まで上がり、春近しでうれしいのだが、公園の雪も暖かくってグッチャグッチャで子供たちを気軽には遊ばせられないのだ。3月も雪が溶けても、泥のぬかるみ状態で、この時季、山のスキー場にいかなければ遊び場は少ないのだ。というわけで、次男Bの気晴らしも兼ねて札幌駅へ。

スターウォーズ公式サイトは>こちら
エピソード3のメイクの情報などが出ています。
国内のサイトではスターウォーズの鉄人というサイトが、マニアック。
例えば、好きなライトセーバーの色はとかライトセーバは現代科学で実現可能か?なんてことをディスカッションしている!!ちなみに、というライトセイバーがあったとか書いてあって、う〓ん、まにあっく。

あ、ライトセーバーの記述は、セーバーにしました。

今回、札幌駅の旭屋書店で入手したのは
STAR WARS メイキングオブエピソード1ファントム・メナスソニーマガジンズ』。
この本、面白い。第3作目から14年経って、エピソード1の製作に着手したのだが、その立ち上げ時の葛藤の様子、そして、脚本を書く時点で前作との話の整合性を取るのにかなり苦労したこと。半年かけてロケ地を求めて世界各地を回ったことなど、面白くって、どんどん読める。

特に、時代が変わったな〓と思われるのは、やはりコンピュータの登場。

撮影の何ヶ月も前にセットを用意しておき、必要な時にすぐにセットを使えるようにして、撮影スタッフの数を減らして、その分の背景処理やセットの部品はデジタルテクノロジーに頼った。だがこれにより、セットの制作費やロケのための輸送費をコストダウンした。

国内ではGC導入による映画制作費のコストダウンは本当なのか?という話はよくあるが、超大作となるのかなりの効果があるのだろう。ふむふむ。

そして、ライトセーバーは、出演する俳優さんをも興奮させる、スターウォーズを象徴する武器なのだそうな。

ジョージルーカスが撮影に大きな派手な箱を持ってきた。中にはライトセーバーは入っていて、ルーカスが一つ取れという。俳優さんが一つを取ると『これからは君のものだ』とルーカスが言う。

俳優にしても感動的な瞬間らしい。
さて、この俳優が持つライトセーバー

レジンと木材、アルミのパイプで出来ていて、光る部分は映画で見るより細くなっているが、実際に光る色に塗られている。そして、戦いのテストで、ライトセーバーの刃がぶつかると細かい破片が飛んで出演者に怪我をさせる恐れがあるので、刃はビニールラップでシュリンク包装された。そして、撮影が始まると1日20本の刃が消費され、エピソード1では300本の刃が消費された。

そして撮影後、予想通りGC光るライトセーバーとなるよう画像処理をしている。ライトセーバーのシーンはデジタルでスキャンされ、光り輝くセーバーの効果は、コンピュータで1フレームずつペイントされて、その場面を再びフィルムに転写した。
これに対し、旧3作はフォトケミカル(写真化学的)・プロセスを使い、いくつものフィルムを重ねて、オプチカル合成したのだそうだ。
オプチカル合成:2つ以上の映像を光学的に重ね合わせて1本のフィルムに焼き付ける合成技術

つまり、フィルムに薬品をつけて、光る効果をだしたモノを何枚も重ねて、再度一枚のフィルムに焼いて作ったのだそうな。映画は1秒に24フレーム(コマ)だから、ものすごい手間ヒマ!
第1作目などは、ヒットするかどうか全然わからなかったろうから、ただただ、の字だったのだろう。

今回入手した本にも、1作目は投資家からも成功するはずはないと言われたのだそうだとの記述が。
ルーカスは駆け出しの監督であったし、映画が省みられなくなった時代の先祖帰り的作品と見られていたらしい。

今回の本を一番興味もって見ているのは、旦那。
そして、長男Aにアメリカ映画を見せに連れて行って、しかもDVDも買ってくるのは旦那。
決して裕福ではなかった家庭に育った旦那の『実現できなかった自分への興味』の反動が、長男Aへの対応に出ているのかもしれない。