コンコルドの速さ

長男Aに、『コンコルドってどのくらい速いの〓?』と聞かれる。
彼は、コンコルドはロケットより速く、しかし、スペースシャトルよりは遅い、という変な感覚を持っている。
ロケットとスペースシャトルは、全く別物で、ロケットはたいして速くないものだと思っているのだ。

コンコルドって、確か音速で飛ぶのよね。
音速って、時速何キロだったっけ?

音速とは
音速は、その音が一秒間に進む距離を表します。
音は標準大気で約340m/s
標準大気とは、高度0メートル、気温15度で1013.25ヘクトパスカル(760mmHg)、です。
ちなみに、高度11000メートルの音速は295m/sです。
高度によって標準大気の数値が決められていて、これをもとにして航空機の
性能を表します。
出典はこちら

  秒速340m/s = 時速1224km/h = マッハ1 ということかぁ。

  音速は、空気温度や、物質によっても変わるんだぁ。

コラム マッハと音速
周辺の空気中の音速をa、物体の速度をvとした場合マッハ数Mは M=v/a で表される。
よって大気中の音速は高度などによって変化するので同じ速度で飛んでいても
飛行高度が違うと飛行マッハ数は違ってくる。

大気中の音速は速度をv、温度をθとするとv=331.6+0.6θ[m/s]で表される。
ここではそれ以外の媒質についても触れてみよう。音速は体積弾性率(=丈夫さみたいな物)の
平方根に比例し、密度の平方根に反比例する。

代表的な物質中の音速:
乾燥した空気(温度0℃) 0.331km/s
水蒸気(温度0℃) 0.401km/s
水(温度8℃) 0.401km/s
水素(温度0℃) 1.26km/s
銅(温度20℃) 3.97km/s
鋼(温度20℃) 5.0km/s
硝子(温度20℃) 5.0〓5.3km/s
出典はこちら

  乾燥した空気って、意外と音を伝えにくいんだね。

あとはコンコルドの速さは、マッハ2という記述が多い。
上記、標準大気の速度を適用すると、2448kmということになる。

残念なことに、コンコルドは2003年10月24日にロンドンヒースロー空港着陸をもって、引退しました。
27年間も飛んでたんだ。
空気抵抗そのものを減らすために上空1万7000メートルを飛びました。
東京-札幌間で、高度1万1000メートル位のようです。