丸く?円く?

今日は、私の頭脳レベルがバレてしまう、お恥ずかしい話。

長男Aと小学校2年生の国語の問題を解いていた。
長男くんは、毎日、毎日夜のテレビが楽しくって、やっと最近水曜日だけ『テレビを見ない日』に決めて、珍しく家で勉強などをしていた。

そこでこのような漢字の問題があった。

紙にまるくあなを空ける。

長男Aの答え: 紙にくあなを空ける。
問題の回答:  紙にくあなを空ける。

どうして『丸』じゃだめなの?
と聞く長男Aに私は『・・・・・・・・・』。
答えられない。

や〓、小学校2年の漢字の問題でつまるとは、私としてもかなりショック!

round.jpg早速インターネットで検索しようとして、『まるく』と入力したら、IMEの変換候補の横にこんな語句の説明が出た。
これで、『丸く』は立体的にまるく、『円く』は平面的にまるく、という予想はついた。
長男Aには、この説明をして納得した。
だが、先生は学校でこんな説明をしているのだろうか?

きちっとした『国語的な』説明が欲しいものだ。

そこでみつけたのがこちら。
実務の友というサイトの中の
「異字同訓」の漢字の用法(第80回国語審議会総会(昭和47.6.28)の「当用漢字改定音訓表」の審議に際し配布された参考資料)
この中に次のように書いてある。

まるい


 丸い
 背中が丸くなる。丸く治める。丸ごと。丸太。日の丸。

 円い
 円(丸)い窓。円(丸)く輪になる。

う〓ん、国語審議会が決めたのでしょうが、はっきり言ってよくわかんないです。
だって、違いを説明するのに、なんで『円(丸)い窓』みたく、かっこ付きがあるわけ?

そいでもって、日の丸の丸って、平面だったりするし〓。

もうちょっと調べたら、よい情報がありました。
網走新聞きょうの話題です。

■「君」と「丸」(99/08/16)
 国旗・国歌法が成立し、「日の丸」「君が代」が国旗、国歌に制定された。
 君が代の「君」は、なにを意味するか。野党は、天皇をあらしており主権在民憲法にそぐわないと反対した。これに対して、政府は「日本国民の総意にもとづく天皇を日本国および日本国民の象徴とするわが国」と反論し、議論を呼んだ。
 日の丸の「丸」も、遣いかたがやっかいな言葉である。文部省の常用漢字表は、「丸」にがん、まる、まるい、まるめる、の音訓を認めている。「まるい」には、日本を代表するもうひとつの「円」がある。「円」に、えん、まるい、の音訓を認めている。
 一般的にいえば、円は平面的な意味に、丸は立体的な意味に区別されている。しかし、「日の丸」の丸は、平面に描かれているのに「日の円」にはならない。「まる」の訓は、「丸」にしかないし、世の中に例外のないルールはない。法律では「国旗は、日章旗とする」と定めている。新聞の標準的なスタイルブック(共同通信社)は、丸と円とを次のような用例で使い分けている。
 丸は一般用語。頭を丸める、背中を丸くする、二重丸、丸い玉、丸い輪、丸写し、丸顔、丸木舟、丸く収める、丸出し、丸腰、丸ごと、丸染め、丸太、丸出し、丸裸、丸干し、丸ぽちゃ、丸々手に入れる、丸々と太る、丸○○年、丸見え、丸め込む、丸もうけ、丸焼き
 円は特殊用語。円い月、円い人柄、大工道具の円のみ、円天井、円盆、円窓、円屋根

やっぱり、円は平面的な意味に、丸は立体的な意味に区別されているんですね。
そして『日の丸』の丸は例外なんだ。

そして、新聞の標準的なスタイルブック(共同通信社)なんて言葉があるけど、
朝日新聞社読売新聞社時事通信社などは、スタイルブック、ハンドブックという形で、表現のガイドラインをつくっているんですね。

でも、長男Aの学校の先生に言ったら、先生困るだろうな〓。
元々の先生は、2年生の初めに産休でお休みになって、代用の先生なんだけど、『代用教員』の雰囲気をばっちり持っている先生だからな〓。
もうすぐ、3月でクラス替えになるので、そっとしておこうかな?

私も息子の小学校2年生の国語では、漢字の書き順や、文を音に分けるなどで、たまに黒星もらってるですぅ〓。